デザインこばなし 〜企業ロゴ〜 


スカイハイプロダクション高橋です。

早いものでもう今年も2月を迎えました。
暦のうえでは春でも、寒さはこれからが本番。
冬嫌いなわたくしは正念場です…
この冬はなんだか体調を崩すことが多いのでまいります。
まず正月から牡蠣にあたり、北国出張から帰ったら風邪でダウン…
もう若くはないので、若いつもりで動いていてはいけないのかもしれませんね。

さて、今回はデザインのお話をさせていただこうかと思います。
デザインといっても幅広いのですが、ロゴデザインについて。
以前も少しロゴに関して話しましたが、今回はメソッド的な事ではなく
“ロゴに関してこんな事がありましたよ”
というちょっとゆるめで。

弊社のお客様で住宅を販売・施工されている会社があります。
その会社がCIをリニューアルするというので、弊社がお手伝いさせていただきました。
その会社は小さいながらも誠意のある丁寧なお仕事をされていて、宣伝もバン
バンするような方針はなく、人の繋がりでどんどん注文が入るような会社。
現代の住宅技術の先端技術を取り入れて、かつモダンなデザインの実績が多い傾向です。
そのような会社のロゴですから、わたくしがコンセプトにしたのは、

『シンプル』
『ちょっと男っぽい』
『モダン(今っぽい)』

ざっくりですが、このような事を念頭に制作しました。

そして1年ほど経ったころにその会社に1件のオーダーがありました。
その筋では有名な家具販売をしている会社で、そこが住宅の設計も請け負っており、
その施工をオーダーしてきました。
わたくしはその会社を知ってましたので、びっくりしました。
(さらにそこにはミラクルがあったのですが、ここでは割愛)
で、どういう経緯でオーダーがあったのか訊いたら…

『ネットで施工会社を探していたらウチのロゴを見て決めたらしいよ』

と、社長。

更に、施主である男性は地元の方なのですが、車で街を走っている際にその施工会社の
看板が気になっていたらしいのです。(それが何の会社かはわからなかったらしいですが)
それが偶然にもご自宅の施工を担当する会社になるとは…

この、ロゴデザインひとつが様々なひとを繋げてしまった現象…

このエピソードの場合は、施主さんが起点になってます。
彼がその家具会社が好きでオーダーしたことがスタート。

そして一連の流れの中でヴィジュアルをなおざりにしてしまった会社があったらこの流れは
成立していないでしょう。
こだわりの価値観を共有できるチームを形成する必要があり、それが成功というゴールへ導く。

わたくしもデザイナー人生でとても貴重な体験でした。
(こんな体験をしてしまうとやめられませんよ)

やはりグラフィックというのは雄弁です。
たくさんの言葉を連ねるより、一発でコミュニケーションを成立させてしまう。
ロジックも大事なんですが、生理的な直感というのも同様に大事なわけです。

ロジックで制作して生理で判断する。

このバランスは正解かもしれないです。

長々ととりとめのない話におつきあいいただきありがとうございます。
今後も“デザインこばなし”があったら続けていきます。

ご意見ご感想などありましたらコメントしていただけるとうれしいです。

それでは。

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