淘汰というシステムがはたらきはじめている…


お越しいただきありがとうございます。
このところ忙しさにかまけてすっかり更新を怠っていました。
何せ、映画さえろくに観る余裕さえありませんでした。
そろそろ何か更新しなければ、と思ったのですが新規に記事にまとめる気力もなかなか…(本当にまずいですね)。
で、過去に他のメディアで記事にしたものをちょっと漁ったら、『これ今も全く変わってないじゃん』という
記事がありまして、しかも経営者らしい視点で書かれていたのでこれを転載しようと。
この記事は、2009年03月19日に書いたものです。
もう、3年前ですね。
それでも状況は全く改善しておらず、後退さえしている始末…。
では、手抜き更新ですが、どうぞ。

eyes0960_convert_20100901104707不景気である。
誰が何と言おうと絶対的な不景気である。
企業は真っ先に費用対効果の低い投資乃至は事業から撤退していく。
その最たるものが交際費と宣伝、広告費だろう。
交際費については単純に必要のない飲み食いを控える。
よっておねえちゃんが横に座っているだけの店は軒並み売り上げが落ちていく。
去年の年末から今月まで何軒の店がのれんを下ろしたのだろう。
そして広告費。
これも尋常ではないことになってる。
未来永劫続くはずがないバブルのなかで狂乱の相を呈していたものたちがやっと夢から覚めるのかもしれない。
でも彼らはまだ体力があるからまだまだ生き延びるであろう。
問題は中小企業だ。
きっと生き延びる体力のないところがほとんどで、額面上の売り上げにすがって今日まできたわけである。
借金して税金を払い、銀行から金を引っぱり、これもまた実像のない富の上に成り立っていたわけだ。
銀行からの供給が止まって初めて気付く。
『ほんとうの利益では存続できない』と。
そこには少なからず従業員がいて、その従業員には家庭もある。
さあ、悲劇の幕開けだ。
本来商売にはならない技術や商品で存続してきた企業はもう浮き上がらないだろう。
そこに流れていた資金が新たなイノベーションに向かい、新たなニーズを掘り起こし、新たな雇用を生み出す。
そうやってこの国の筋肉が強靭になっていく。
このトレーニングをこの国は怠ってきたのだ。
元々生き延びることのできなかったであろう企業がこのタイミングで最後通牒を突きつけられたのである。
残酷だけれども市場原理とはそういうものだし、資本主義とはそいうもの。
これから社会人になる学生たちや、今現在学生のひとたちはよくこの状況を見て、考え、理解してほしい。
いかに自分が社会に提供できる『何か』がないといけないかを。
こういったとても当たり前のことをこれからは学んでいかなくてはいけない。

 

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